各メーカーから出されている高級ズームレンズ大三元レンズは、どれもF値固定のF2.8通しです。
大三元レンズが人気なのは、高画質って点もありますがF2.8通しの使いやすさだと思います。
大三元レンズ以外でも、コスパの良いF値固定レンズはあるのでF値固定レンズを使うメリットなんか書いていきます。
F値固定のF2.8通しとは
キャノンやニコンなどの高級なズームレンズ、大三元レンズなど聞いたことはないでしょうか?
その大三元レンズの特徴として、高画質なのはもちろんですが、F値固定の2.8通しレンズなのです。
例えば、キットレンズなんかだとF4.5-5.6などと記載されてあり、広角端24mmにしていればF4.5で設定できますが、望遠端70mmへズームするとF値が勝手に変動して、F5.6になったりします。
一方、F値固定だと、広角端24mmで一番小さいF2.8に設定しその後、望遠端70mmへズームしたとしても、F2.8で撮影することができます。
F値固定のメリット
F値が固定じゃない場合だと。広角端F4.5で望遠端5.6だとすると、望遠端にするとF5.6になり広角端の時のF4.5よりも数段暗くなります。
ということは、シャッタースピードを稼げなくなり遅くしないといけないため手ブレの原因になります。
一般的には、1/焦点距離のシャッタースピードが手ブレせずに撮影できるといわれるので
焦点距離が長くなる、広角端より望遠端の方が同じシャッター速度でも手ブレしやすくなります。
「Av」絞り優先モード使用時
よくあるのが、「Av」絞り優先モードにて、シャッタースピードはカメラ任せにしてる時、広角端で開放絞り値で撮影していて、少しズームしたため開放絞り値が変わってしまってシャッタースピードが1/焦点距離より遅くなった為、手ブレを起こしてしまったというパターンです。
F値固定だった場合は、広角端から望遠端にするため、広角端て手ブレしないギリギリで撮影してた場合は、望遠端にすることによって1/焦点距離の分母が大きくなるため、手ブレしないとはいえませんが、少なくともF値は変わらないため、手ブレの軽減には繋がります。
「M」マニュアルモード使用時
「M」マニュアルモード使用時も、F値固定ならば1度設定してしまえば、焦点距離を変えたとしても設定をし直さなくてもよかったりします。
開放絞り値の時に、ズームを触ってF値が変動してしまうと確実にシャッタースピード、ISO感度の設定し直しになるためシャッターチャンスも逃しやすくなります。
以上がメリットになり、F値固定レンズの使用で露出設定のミスが格段に減ります。
F値変動レンズを使う時
確かに、F値固定のレンズを使うメリットはたくさんあり魅力的ですが、メーカー純正の大三元レンズはかなり高い。
TAMRON、SIGMAなどから、価格の安いのは出てたりしますが、F値固定ってだけで、単純な画質、AF性能なんかを比較するとF値変動型のがいい場合ってのもあります。
そんな時は、望遠端の開放絞り値までしか絞らないようにすれば、実質通しレンズと同じように使用することもできます。
広角端の開放絞り値がどうしても使いたい時は、焦点距離固定の単焦点レンズみたいな使い方をしたりとか。
工夫次第で、F値変動レンズも悪くないと思います!