便利ズームといえば、多くの方は高倍率ズームレンズだと答えます。高倍率ズームレンズは、広い焦点距離を持ったレンズで、色々な場面での撮影に使え、高倍率ズームレンズが1本あれば何でも撮れると言えると思います。
しかし、何でも撮れるとは言っても出てくる写真の画質はどうなのか?と思うと思います。今回は高倍率ズームレンズのメリットとデメリットを書いていこうと思います。
高倍率ズームレンズとは
そもそも、高倍率ズームレンズとはなにか?
高倍率ズームレンズとは、先程も述べたように焦点距離の広いレンズです。
通常のレンズは、18mm-55mm。24mm-75mmなどの標準ズームレンズ。
55mm-250mm。70mm-200mmなどの望遠ズームレンズ。など分けられ2本以上のレンズをそれぞれのレンズを、撮りたい写真やシチュエーションによって使い分けてると思います。キットレンズのダブルズームキットなんかもこれに当てはまります。
メリット
レンズ交換不要
高倍率ズームレンズは、18mm-200mmなどのように広い焦点距離を持っているので広角だろうが望遠だろうがレンズ交換をすることなく、ズームリングを回すだけで対応することができるので万能レンズと言えます。
屋外での、レンズ交換は砂埃などがレンズに入ったりとするし、落とせないといったことから慎重な作業になりますし、レンズ交換をしている間に撮りたかった写真を逃す場合もあります。
こんな時に高倍率ズームレンズを使ってると時間をかけることなく広角から望遠へ。望遠から広角へ切り替える事が出来るのが最大のメリットと言えます。
コスパがいい
10万を超えるようなレンズは少なく3万円~5万円程のレンズが多く、予算の少ない方でも手の届きやすい価格に設定されています。
コンパクト
旅先での使用を想定されているため、取り回しのしやすいコンパクト設計なのが多いです。
単焦点レンズやキットレンズの標準ズームレンズを主に使ってる方からすれば、大きく重くはなるのですが、広角から望遠までをこの1本で撮れると考えると、標準ズームレンズと望遠レンズの2本を持ち歩かなくてよくなるので結果的にはコンパクトだと感じるかと思います。
デメリット
F値が高く暗いレンズ
便利さと引き換えにF値が5.6などと、F値2.8が使える中、圧倒的に暗いレンズになります。
そして、望遠側にすると急にF値が変化し暗くなるということも、しばしばあります。
このような事から日中や明るい場所での撮影ではいいのですが、室内や夜間、薄暗いような場所では手ブレなどの原因となり問題が出てきます。
背景ボケしにくい
先程のように、最小F値が高いということは暗いレンズの他に、背景ボケがしにくいということになります。
望遠側にすれば、ある程度は背景ボケしてはくれますが、F値2.8通しなどのレンズと比べるとどうしてもしにくくなります。
解像度が低い
高倍率ズームレンズは一般的に解像度が低いと言われています。
レンズ交換の手間をなくすか、出てくる写真の質をいいものにするかという選択になりそうです。
AFが遅い
こちらも、暗いのと同じくらい大きいデメリットになります。日中の撮影だとしてもAFが迷って遅かったり、シャッターが切れたとしてもピントが甘かったりとすることが多々あります。
メリットとデメリットを見て高倍率ズームレンズをどう思うか
高倍率ズームレンズは、1本は持ってて損は無いレンズだといえます。旅行など行く時、撮影メインの旅行などではなく、家族や友達などと旅行の時、カメラのレンズを何本も持って行ってその場で変えるなんてことは、なかなかしずらいと思います。
今の時代、みんなスマホのカメラでいい写真が簡単に撮れるので、レンズ交換をする人が居れば待たせてしまうことになります。
このような場面では、1本のレンズで広い焦点距離をカバーできる高倍率ズームレンズは、大活躍すると思います。
最初は、高倍率ズームレンズで。
高倍率ズームレンズでは、対応しきれなくなった時。もっといい写真を撮りたくなった時にF2.8通し。単焦点レンズなどを買い揃えて、撮影メインの時とそうではない時で使い分けて使用していくのがオススメなレンズだと思います。